葛城さんが真剣なのはわかるけど、笑いが込み上げてくる。





「前にもあったの。部屋に行ったらTバッグがあって誰の?って聞いたら母親って言ったのよ?お腹が痛くなるほど笑ったわよ。」


「「あはははははっ!」」





貴久くんとチカさんはまた声を揃えて笑い。





我慢出来なくなった俺と陽介も笑ってしまった。





「お前、男見る目ねぇよな〜。」


「確かに。」


「知ってるわよ。」


「彼氏と一緒にいた女も蹴ったの?」


「蹴ってない。けど、楯突こうとしたからブスは黙って縮こまっとけって言った。あの歪んだ顔………あはっ傑作だった!」


「女の子にブスはないんじゃない?」


「私に勝るところなんて一つもないちんちくりんなのよ?アイツもこの私と付き合えただけで幸せだったはずよ。」


「自分で言うなよ…。」


「事実を言ったまでよ。しょうがないでしょ?私は美しいんだから。」





本当に葛城さんの印象がわかった。





いろんな表情を見せてくれる。





葛城さんとは思えない発言。





こんな葛城さんを見ても引かないなんて俺は相当惚れてるんだと思った。