「早くしないと、学校に遅れちゃうよ?」


視線を受け流して、止めてた足を動かす。


「もぉー釣れないなぁ、せっかく作った彼氏の自慢を聞かせてよぉ」


周りに聞こえるようなトーン。中学へ行く通学路でなんとも迷惑な行為だ。


「自慢するような事はないよ?」


間を空けず返した。こういう会話の間は自殺行為に等しい・・・・・・と思ったからだ。


「またまたぁ、バスケ部エースをゲットしといてー」


ミサは話題を続けることに執拗だった。