とまぁ、これが俺の死神としての仕事だ。

近いうちに死ぬであろう人間にその宣告をする。

軽くやってるように見えるかもしれないけどかなりキツいんだ、これが。

死ぬ人間は知り合いだろうが初対面だろうが前もって俺の夢に出てくる。
夢の中で死んでしまうんだ。

その人間の「死」が確かであるほどはっきりとした夢を見る。
その死に方まで。

それまでの期間はなぜか感覚的に知っている。

さっきの山本ってやつはほとんど死ぬって感じだった。

でももしかしてもしかしたら生き延びるかも知れなかったから。
だから気を付けろと言ったがやっぱり無駄だったみたいだ。

死の宣告はだいたい週1くらい。

他にも死神はいるし、爺ちゃん婆ちゃんたちの老衰とか、そういう穏やかなのはそれこそ天使の担当だ。

死神が宣告するのは事故や病気による死。

ちなみに死んだ人間がどうなるのかはよくわからない。

良い人間か悪い人間かで天国か地獄に連れて行かれるらしいがその中のことはまったく知らない。

ちなみに天国と地獄は隣あわせらしい。