【side:潤】



「潤!おはよ☆」


いつもの声。


…でも…。

こいつ。オシャレしすぎ
かわいい…


「スカート短くね?」


短すぎだろ。


綺麗な白い太ももが無防備にあらわになっている

え。そぉ?と言ってスカートの裾を引っ張っている伊織。


そんな行動までもが俺を虜にさせる。



手を繋ぎながら歩く。


周りの男はチラチラ伊織を見てはかわいいとつぶやいている。


ムカつく。


手をぐいっと引っ張って伊織を隣に歩かせる。


「潤…?ちょっと手…痛い…。」


いつの間にか強く握りしめすぎてた。


「あ…わり。」


力をゆるめる。




映画館に入る。