…そこには…


「…すー…」


寝息をたてている
龍之介くんがいた



わー
やばい…腕枕しちゃってるよー


静かに頭を移動させ、
さっと鞄をつかむ。


どうしよ…
起こす?起こさない?


…でもおいてくのは
悪いからなぁ…


「りゅーの…すけくーん…」


そっと腕をゆする。