「そこ、俺の席。」

「はぁ?いぃじゃん、潤君!」


「じゃまって言ってんだよ。」


「ちっ、行こ~ぜ。」


はぁ...。
やっと解放された。
ファンとかふざけた事言ってんじゃねぇっつーの!

あっ、お礼言わなきゃ。

「ありがとう。」

「別にお前のためじゃねぇし。
自惚れんな。」


ん゛なっ。


感じわるっ!

「それはすいませんでした~!」


「プッ、小学生かよ。」


皮肉な言葉にもかかわらず初めて見せたはにかんだら笑顔に不覚にもドキッっとしてしまった。