隣のクラスから姫系の女の子が広瀬君を訪ねてきた。



「おぉ。はい、返すのいつでも良いから」



「ありがとぉー♪また来るからぁ♪」



広瀬君ってかわいい系の女の子が好きなのかな?



私、絶対無理だよね・・・



「どうしたの?元気ないね」



声をかけてくれたのはゆりかだった。



ゆりかは私が広瀬君が好きと言う事を知らない。



「ううん、何でもない・・・」



「何でもない分けないじゃん。顔に“悩んでます”って書いてあるよ?」



「そんなわけ・・・」



ゆりかが私の顔じーっと見つめてくる。



耐えきれなくなってポケットに入っている鏡を取り出した。