「藍奈ー!早くしないと遅刻するわよー!」



「分かってるー」



朝からお母さんの大きい声が家に響き渡る。


うるさいなぁ。

そんなことを思ってるあたしは、はっきり言って朝が大の苦手だ。



「ふぁ〜…」


大きなあくびをしているおまぬけ顔のあたし。



あたしはふと携帯のディスプレイに目を向けた。