陽那斗の姿が見えなくなるまで見送り、非常階段で屋上に登ろうとした


『奈央!』

聞き覚えのある声…

はぁ

「莉音を忘れた事なんてねぇよ…あいつは今もこうやって俺の中で生きてんだ!

陽那斗と居ることでお前に苦しい思いさせてるよな?

ごめんな…

















志音」


志音は泣いていたが、俺は屋上に上がってきた。


いや…逃げてきたんだ…