『ありがとう』

陽那斗は微笑むと携帯を眺めていた


「風呂入ってくるから待ってろ」
『聞かないの?』

陽那斗は俺を呼びとめる


「何をだ?」
昨日の事を言っているんだと分かったが、あえて分かっていないふりをした

『…何でもない』


そんな俺に気づいたのかそうじゃないのか分からないが、陽那斗はそう言ってアゲハの所に駆け寄っていった