蝶と龍


『…でも…』

納得出来ないと俯いたまま顔をあげてくれない

「アゲハも待ってる。な?」

陽那斗の頭に手を置き顔を覗き込むと『分かったから』と顔を背けた


「じゃ捕まれ。」

陽那斗を俺の腰にしがみつかせ校門を出る

倉庫までの移動の間会話は一切なく、倉庫に着いても陽那斗は俺の腰から離れようとしない

陽那斗を無理やり離させ、陽那斗をバイクから降ろしてやる

「陽那斗」

その場にいた奴に陽那斗を頼むと俺は麗達の元に向かった