アゲハを探しに外に出ようとドアに手をかけたとき、携帯が落ちた チッ 携帯を拾うためにしゃがむとドアの横にあるテーブルの下にモコモコが見える 「…アゲハ」 俺はゆっくりアゲハを捕まえ抱き抱えるとソファーに腰かける 健やかに眠っているアゲハを見て不覚にもよかったと思う自分の存在に気付いてしまった 俺…馬鹿だなぁ あの時から女を毛嫌いしてきた 一生女なんていらないと思ってきた そう思ってきたはず… なのに、出逢って2日の女の笑顔が見たいと思う 男の性か?