蝶と龍


『アゲハ?そいつアゲハって言うのか?』


目を見開いて驚いた様子の徹さん

『陽那ちゃんがつけたんだよ』

徹さんに夜李が説明する


『陽那が…そりゃ奇遇だな』

ハハハハッと笑って言う徹さんを不思議そうに見つめる陽那斗


たぶん徹さんの言葉の意味が分からないのは陽那斗だけだろう


『おっと道草くってる場合じゃなかった。帰るか陽那』

タバコを灰皿に押しつけコーヒーを飲み立ち上がる徹さんを見て陽那斗も立ち上がる


『明日も頼むよ』

そう言って帰っていった