蝶と龍


『陽那ちゃん興味あるの?』

麗の言葉に『写真があるから知ってただけ』と言いタバコを吸い始めた


『じゃ―良いこと教えてあげる。玄関にある写真の一枚に奈央がいるよ』

びっくりした顔して麗を見つめる陽那斗

『その様子じゃ知らないみたいだね』

クスッと笑う麗を睨むが麗は気にもしてない様子で続ける

『引退式の写真わかる?』

『うん』

『千夏さんが抱いてる藍斗ぐらいの男の子がいるんだ…それが奈央!』

『え…ニコニコ笑ってる男の子でしょ?』

『ハハハハッそうだよ。今の奈央からは想像つかないよね!』

『うん』
と答えた後しまったと口に手を当てて俺を見る陽那斗