蝶と龍


『アゲハ』
陽那斗がぼそっと言った

陽那斗の視線を辿ると子犬の頭にアゲハがとまっている

『ハハハハっ』
麗と夜李は声をあげて笑う


子犬は頭の上の違和感にキョトンとしている


『アゲハ…アゲハにする』



陽那斗が拾った子犬は"アゲハ"って名前に決った