蝶と龍


あいつらの香水の余韻で満たされた屋上は居心地が悪い


「お前授業」

陽那斗に言うと『受けない』と答えたから俺達は帰ることにした



非常階段を降りるとバイク置き場が目の前にある

俺達は非常階段から行こうとしたら袖を持って止められた


「なんだ?」

『靴箱に靴ある』


俺達は教室には行かずに非常階段を使って直接屋上に来るから靴箱には用がない


「わかった。ついて『バイクのとこで待ってて』


陽那斗はついていくと言う俺を遮って1人靴箱に向かった