姿が見えなくなると夜李が 『くさいよ~』 と言いながら泣き真似して俺に駆け寄る 俺は手を広げ夜李を受け止めながら陽那斗の方を向くといつもの顔で俺を見ていた 「わりぃな」 ポンと頭に手を置くと『本当くさいね』と言って陽那斗が笑った こいつそんなに無愛想でもないじゃん 今日陽那斗は何回も笑ってる 今日だけで俺は陽那斗の笑顔に引かれていた