蝶と龍


千夏さんが俺達に頼ってきたのは初めてだ

断る理由もねぇし…


「…分かりました。」

俺の返事を聞くと千夏さんは『すまないな』と言ってタバコを取り出して火をつけた


『千夏さんに娘がいたんですね?』

麗が喋るのが苦手な俺の代わりに口を開く


『知らなかったの?』
麗の言葉に驚いて答える陽奈乃さんにハハハハと笑ながら『みたいだ』と千夏さんは答える



『陽那斗(ヒナト)って言うのよ!私と千夏が17歳の時の子供。可愛いのよ』

千夏さんに近づきながら陽奈乃さんが教えてくれた