蝶と龍


「キモイんだよ」

ついにうずくまった兄貴に吐き捨てるように言う

『めげん…俺はめげんぞ弟よ!!!』


「バカかお前は」


『陽那ちゃん出直すね』

兄貴はそう言い残して部屋を出て行った


『お兄さん…朝からすごいね』


覚醒した陽那斗は俺の膝に座ってくる


俺の膝は陽那斗の特等席になったみたいだな


「頼むから兄貴には気をつけてくれ陽那斗」


まだ眠い俺は陽那斗の首に顔を埋める