蝶と龍


俺はそのまま陽那斗の横に寝転んだ


陽那斗は俺にすり寄ってくる


『私が来て奈央の家族迷惑じゃない?』


陽那斗の声に少し斜め下を見ると不安な表情で俺を見ていた


陽那斗の頭の下に腕を通し頭を撫でる


「迷惑なんて思ってないと思うぜ?」

『本当に?』

「あぁ。俺んちは常に客がいるからな」

『ならよかった』

「気にすんな。兄貴もうちで同棲してたんだ」


『そうなんだ』


陽那斗は安心したのかウトウトし始めている

俺はタオルケットをそっと陽那斗に掛けベッドから離れる