千夏さんは陽那斗に手招きをして自分の隣に座らせる
『陽那斗しばらく奈央んちにいてくれるか?』
陽那斗は驚きもしない
ただ俺に『いいの?』と聞くだけ
『奈央の家なら大丈夫だ』
千夏さんは愛おしそうに陽那斗を見つめながら陽那斗の頭を撫でる
『落ち着いたらパパが迎えに来て』
陽那斗は千夏さんの目を見て言う
あえて迎えに来てと言ったのは…たぶん陽那斗なりの心配の言葉なんだろう
『あぁ俺が行ってやる』
千夏さんと陽那斗の親子の会話が終わり俺達は帰ることにした
「連絡ください」
『…じゃね』
それぞれの挨拶をして俺達のプチ同棲が始まった

