蝶と龍


千夏さんは困ったような笑顔を見せる

「構いませんが…千夏さん達は大丈夫なんですか?」


『アハハハ…舐めてもらっちゃ困る。鷲宮組とは力の差がありすぎる。念のためだ』
千夏さんはさっきまでとは違う


確かに鷲宮組と風間組では勝負にならない

徹さんが言っていた『あいつは守るためなら用心深い。』と…

だからだろう…

『陽那斗は分かっている』


小さい時からこの環境で生活してるんだ
さすがに分かってるよな…

「落ち着いたら連絡ください」


俺が言い終わると同時に陽那斗がリビングに来た