蝶と龍


今陽那斗は準備中


俺はリビングで千夏さんと座っている


『そうか~奈央が陽那斗とね~』

千夏さんはさっきからそう繰り返しながらニヤニヤしている


『陽那斗とね~ついにお前が息子か~』


千夏さんの頭は大丈夫か?



『奈央。お前なら安心だ…陽那斗をよろしく頼むよ』


冗談ぽく言ったつもりだろうけど真剣さが伝わる千夏さんの言葉に「はい」とだけ返した


それからはまたさっきの言葉を繰り返す千夏さん