莉音は泣きじゃくって目が腫れたまま帰って行った 俺は見送る事もせずただ莉音が部屋を出るのを横目で見ていた… おれは莉音に出会ってからこんな風に冷たくしたことなんてなかった いつも宝石を扱うように…いや…腫れ物を扱うように大切に大切に接してきた でも今日はしなかった できなかったと言った方がいいだろう 自分の気持ちに嘘ついてまで莉音のそばにいたいと思わない 莉音が傷つくよりあいつ…陽那斗が傷つく方が俺は嫌だった これでよかったんだ… 俺は携帯のアドレスから "花園莉音"を ……消した…