蝶と龍


『何…言ってるの?』

莉音は慌てて俺に駆け寄る


「この関係終わりにしよう」


『約束したじゃない…私が帰ってくるの待ってるって』



俺は莉音を冷たい目で見下ろす
そんな俺に抱きつき泣きじゃくる莉音


「もうお前を待ってらんねぇ…2年間も待ったんだ…解放してくれ」


『どうしちゃったの?』


「お前の事を考える時間が俺にはなくなった」


莉音を体から離す



『好きな子いるの?』


「いねぇ」


『うそよ!!!じゃぁなんで?なんでなの?』

「……」