蝶と龍


「行くぞ」

陽那斗を残して屋上をでる


陽那斗が悪いわけじゃない…それぐらい分かってる


俺にもあるように陽那斗にも過去はある


でも…


『まって…奈央』


…っ!!
さっきと同じフレーズ
俺じゃなくて彰ってやつに言えよ

俺は振り向くことなく歩いて夜李達の元へ向かう


陽那斗は一生懸命着いてきてるみたいだが今の俺には気を使ってやる余裕なんてねぇ