蝶と龍


それから帰るまで陽那斗は起きなかった


「おい…おきろ」

俺はさっきから陽那斗を起こしているがなかなか起きない


「陽那斗」

『ん~…』

陽那斗は眉間に皺を寄せて寝返りをうつ


夜李達を下で待たせているけど無理矢理起こせない


そぉ思いながら陽那斗を見つめていると陽那斗が寝言を言った


『まって…彰』

彰?
誰だ?

俺は胸が詰まる思いになっていた


『ん~…っ!!!奈央』

起きた陽那斗は状況が掴めないのかキョロキョロしている