ケラケラ笑いながら、養護教諭は保健室のドアを開けた。

「よかったわね。アタシがいなかったら、あなたひっぱたかれてたかもヨ?
 アタシなら3発はお見舞いするわネ。
 ナニしようとしてた時に、他の女を追いかける男なんて」

上品といっていい美人なのに、めちゃくちゃロコツなんですけど。

「……あんた、こいつの身内?
 こいつ、どうしちゃったの?」

りんごをベッドに寝かせて、再度俺は尋ねた。