「えっと・・、ありがとう・・！」
「ううん。みんなテンション高くて驚いた？」
お礼を言うと後ろの席の子が少し笑ってそう言った。
顔立ちがすごく綺麗な子だなぁ・・・・
「すごく明るいクラスなんだね」
「うん。今朝香芝さんの話が出てからずっとこの調子」
「なっ名前、でいいよ！」
「そう？じゃあ、風花って呼ぶね。あたしは小宮亜子っていいます。よろしく」
「うん・・！よろしくね！」
さっそく友達できた感じかな・・・？！
それで喜んでいると周りの子たちが騒ぎ出す。
「小宮ばっかりずるいぞ！」
「私もー！」「俺はー・・・」
「はい、そういうのは後からやってなー！」
パンパンと手をたたき注目を集めようとする先生。
それでもクラスのみんなは静まらない。
その様子を呆れたように見渡しながら先生は苦笑した。
「・・・・香芝ぁ、うちんクラスこんなやつばっかやけど、ええ奴等やから仲良うしてやってな？」
「マッキーが俺らのことほめとる？！」「怖いわー！何かおきるんとちゃう？」
真木先生の一言にすかさずつっこむ男子数名。
（まだよくわからないけど、きっといいクラスなんだろうなぁ・・・）
先生とクラスのみんなのやりとりを見ながら、自然と顔がほころんだ。
