「え、転校生?!この子が?」
「めっちゃかわええやん!」
「どこから来たの?!」

「え、えと・・!・・あの・・・!」


一気に質問攻めで頭が回らない~・・!!

あたふたしている私を見て真木先生が苦笑しながら言った。


「ほら、みんな落ち着け。香芝もびっくりしとるやろ?」


真木先生の一言でざわめきを引きずりつつもみんなが席につく。


「こっちや」と手招きされ、教壇に上がる。


事前に職員室で話したときに打ち合わせた。
自己紹介は自分でやる、と。

真木先生に一度視線を送ると、にっこりと笑ってくれた。


一度目を伏せ、ゆっくりと視線を教室にやると、クラスメイトたちの転校生を目の前にしたときの――期待とか、そういうのを詰め込んだ眼差し。


心の中で一呼吸おき、私は口を開いた。