走っているうちに雨が降り出した


 でも俺は必死に走った。


 拓巳の家に着いた。


 すると拓巳は家の門の前でうずくまっていた。


 「おい、拓巳大丈夫か?」


 「零斗か。ごめんな。いけなくて」


 「なにがあった?」


 「俺のせいで・・・妹が・・・李那が


 ・・・俺がちゃんとしてなかったから・・・」


 「李那(りな)がどうしたんだよ?」


 「李那は今病院にいる・・・。」


 「拓巳、行くぞ」


 俺たちは病院へ走り出した。


 拓巳の話しによると俺たちにけんかで


 負けたやつが腹いせに拓巳の妹の李那を


 襲ったらしい。


 幸い犯されたわけじゃないらしいが


 顔や体のあちこちに痣ができていた。


 「李那、ごめんな」


 拓巳は本当に申し訳なさそうに李那に誤っていた。


 「拓巳、アンタ何したと思ってるの?」


 拓巳のお袋さんさんだ。


 「ごめん、李那、お袋・・・。」


 「ちゃんと、けんかしたならけじめつけなさいよ!


 あんたがいなかったら李那はこんな目にあわなかったのに・・・。」


 「お兄ちゃんは悪くない!!」