父親に


 「死ね」


 っていわれて存在を否定されて


 どういきたらいいかわからなくなった。


 痛みを感じたくて


 ピアスを開けた。でも一個だけじゃ


 物足りなくてピアスの穴が


 一つ。また一つって完成するたびに


 新しい穴を開けていった。


 拡張といって穴を広げたりもした。


 拡張をした日は1日中痛いから


 気持がいい。


 痛いというのが俺の快楽になっていた


 痛みを感じてるときは


 俺が生きてるって感じれたときだったから。


 ピアスの穴は耳だけじゃ足りなくて


 耳・唇・眉・頬・舌


 などに開けていた。


 家にも、学校にもピアスだらけの


 俺なんかを受け入れてくれる


 人は居なかった。


 ただ他校のダチはおれのピアスに興味


 をしめしてくれた。


 そいつの名前は


 「近藤 拓巳」(こんどう たくみ)


 こいつも家庭環境は悪いらしく自然と仲良くなっていった。