「院長、安心して。お兄ちゃんは自殺じゃない。私を助けてなくなった。・・・自慢のお兄ちゃんだよ。・・・私はお兄ちゃんから命の大切さを学んだ。お兄ちゃんの分も頑張って良い医者になるから・・・」 院長は、窓のほうを向いて 「・・・そうか」 一言呟いただけだった。 私は、手紙を机の上において院長室を出た。 私の心は決まった。 もう迷わない。 絶対に医者になる。 命を救ってくれたお兄ちゃんの為に。 そして・・・自分の為に。