執拗に身体中を愛撫され,何度もキスをされた。

あたしの身体を愛撫する手が。
あたしにキスする唇が。
身体を這う舌が。

気持ち悪くて仕方ない。


このまま透明人間になって消えてしまえばいいのに。

あたしの存在事態消えてしまえばいいのに。

あたしは,気付けば涙を流していた。

この行為が屈辱的なのか。
恐怖心が大きいのか。

分からないけれど。



それなのにまだ冷静で。

皆頑張ってんかな。とか。

あの時は楽しかった。とか。

死ぬ間際みたいに考えていた。