『…おい。』

頭上で声がして見上げると、1人の男がたっていた。

『…何?』
『お前誰だよ。』
『転校生』
『名前は?』
『蕪紅。』

蕪紅(カブラクレナイ)。
そう名乗る事にした。

クレアじゃ女だってすぐわかっちゃうからね。
てか、挨拶しに来た時に先公が「クレナイ」って読んだからそういう名前にしておいた。


『…紅、ここがどこだか分かってんのか?てめぇみてぇな雑魚が来る場所じゃねぇんだよ。』

あ゙ぁ゙?
雑魚だとこらぁ゙。
てめぇ誰に向かって言ってんだよ!!

と、言いたいのを我慢して
『俺の事、あんまなめんなよ』
『てめぇ誰に向かって言ってんだよ』
『てめぇだろうが。』

前の男から異様なまでの殺気が漂う。

こいつ何者?
てか、誰?
偉い訳?
こいつが。

『俺は猛火5代目総長萩原空輝だ。』

萩原空輝(ハギワラアキ)。

キタ────────────!!!!