『……ッ。』

気が付けばあたしは泣いていた。
今まで頑張った分の安心感,脱力感。

皆の前で泣くなんてカッコ悪いけど。
それでも溢れるばかりの涙をあたしは抑えきれなかった。

静まり帰る校庭。


『…俺等が…やりました』

弱々しく聞こえた声。
それは猛火の下っぱと見られる奴等数人。

『…てめぇら,責任取れんのか?…人を殺した責任を。』

そう言ったのは空輝だった。

すると空輝はあたしに近づいて言った。
『…泣けよ。…泣きたいだけ。…あいつ等は俺がなんとかしとくから。』
空輝はあたしの頭を掴み自分の胸に押しあてた。
あたしはそのままの体勢のまま泣いた。

不安だった分。
安心したのか。
今までよりも沢山涙が出た。

『…ッ…ヴッ……ヒック。』


空輝はただ。
あたしが泣き止むまでずっと背中を擦りながら何も言わずに胸を貸してくれた。