『…紅(クレア)は確かに俺達を騙していたのかもしれない。…だけど。今,このらちの開かない戦いを終わらせたのは紅だろう!文句言う前に紅が何故ここに来たか聞いてもいいんじゃないか?』


再び静けさを取り戻す校庭。

集まる視線。

それはさっきの冷たく鋭い視線より,穏やかになっていた。


あたしは改めて空輝の力ってものを感じた。

あたしはあたしなりに。
舞蝶を上手くまとめて来たと思ってた。
皆で毎日笑って
楽しくやってきたつもりだった。

だけど,実際はそうじゃなかったのかもしれない。

今日みたいに皆,あたしの言うことを聞いてくれなかったり。