一斉に集まる視線。

静まりかえる校庭。



『6代目…。』
『…紅(クレア)さん。』
『…舞姫。』

奴らは口々に言った。

たった1人。
あたしの名を。
…そして。
奴らは言った。


『…おい。あれって。』
『…蕪?』
『どういう事だ?』

そう言った。
猛火の奴等はあたしが蕪紅だという事に気付いたらしい。


だけど。
あたしはそんなの気にしないで校庭に向かって叫んだ。