そして紅は、1㍉位の太さのリングに一匹の蝶があしらわれた女の様なリングをしていた。


そこで気付いていれば良かった。

舞蝶の総長は代々女だって決まっているから女物で当たり前だし。
その前に蝶を見ればすぐ分かったはずなのに。

まさか、ココまでは来ないだろうと余裕ぶった俺が悪かった。

でもあいつ、紅はココが猛火の本拠地だと分かっているのに直ぐには攻めてこない。

これが作戦なのか...。

そもそも。
舞蝶は何故猛火を攻める必要がある。

今までの舞蝶と猛火の関係は、互いに攻める事はしない定着した立ち位置だった。

それは、舞蝶と猛火の力がほぼ互角だから。