『それは………
“ひ・み・つ”
なんちゃって!!!!ハハハ』
ウインクしながら人差し指を口元にあてる仕草をする吉井君。
〈きゅん…〉かっかわいい………//////
私は視線のやり場に困って、けいちゃんを見る。
けいちゃんは吉井君をまっすぐ見ながら不可解そうな顔をしている。
その表情を見て
おもわず緩んでしまった表情を引き締める。
《キーンコーン》
始業のチャイムが鳴り、
席に戻ろうとした私をけいちゃんがグイッと引っ張った。
『………………………。』
こそっと私に耳打ちするけいちゃん。
「えっ…………………?」

