『やっっほぉぉぉい♪
しゅんくん、おっとこまえぇぇぇーーーぃ!!』
両手をウェーブさせながら歌うように言う安部君。
『『ハハハ!!』』
『なにやってんだよ安部ぇ〜!』
『もう、やっだぁ〜』
クラスの子たちからドッと笑いを誘った。
安部君がクラスを和ませてくれたおかげで、
みんなもとの行動に戻った。
“安部君ありがとう”
私は心のなかで何度もお礼をした。
『でもさ、吉井はいつから愛音のこと好きだったわけ?クラス替えしてからまだ1ヶ月くらいだよ?』
腕組みしながら問いただすけいちゃん。
“そうなんだよ……
そこなんだよ……私が1番ひっかかっていること”

