『なに、なにー?
おれのはなしぃー??』
って両手をユラユラとウェーブさせながらやってきて、
吉井君の机に腰かけたのは安部君。
『お前はふつうに歩いてこれないのか!?』
ってすかさず吉井君に突っ込みを入れられる。
『しゅんー!!
これはけっこう、むずかしいんだぞぉ?
おまえもやって味噌ぉー!』
『はいはい。そのうちな!』
軽くあしらわれる安部君。
『おいぃ!
そのまえに“味噌”つっこめよぉ!
ほっておかれたら
おれ、さむすぎるだろぉぉぉ』
そんな2人の息がぴったり合ったやりとりを見ていたけいちゃんと私は、顔を見合わせて笑った。