『安部君は何でそんなこと知ってるのかなー?
私には、社会科の藤沢先生の彼女の名前を教えてくれたよ!?』





「へぇ。そーなんだ?
安部君は情報通だなぁ。」




私たちがおしゃべりしていると





『あいつ、昔から誰とでもすぐに仲良くなるんだよ!』





椅子に座ったままで体を反らしながら話しかけてきたのは吉井君。



吉井君はけいちゃんの前の席なのだ。





『昔っていつから安部君のこと知ってるの?』




けいちゃんが尋ねると、
“うーん”と首を傾げて考える吉井君。





『幼稚園の年中……かな?』





「よっっ、、ようちえん―――――???」





私は驚いてつい大きな声をあげてしまった………





教室が一瞬シーンとなり、みんなの視線がささる…




恥ずかしい////////






吉井君とけいちゃんは声をあげて笑っている。





「けいちゃぁーーーん!!」





恥ずかしすぎる……////
けいちゃんの胸に顔をかくす。





『はいはい。笑って悪かったね。あんた顔アカすぎー!』




そう言ってけいちゃんは笑いながら私の頭をポンポンてした。