「いつ、分かったの?」





『1週間くらい前だよ………
黙ってて、ごめんっっ!!』




てのひらをパチンと合わせて謝るけいちゃん。




「そそそそんなぁ!
謝られる事じゃないよー」




『自分で気持ちを少し整理したかったんだ。





「赤ちゃん……産むの?」





『うん!!』





こちらが拍子抜けしてしまいそうな位にあっけらかんと答えたけいちゃん。





“産まない”選択肢なんて“ナイ”とでも言いたそうだ。





そんな芯のあるけいちゃんには、やっぱり憧れてしまう。





きっと私だったら
1人では抱えきれなくて、すぐけいちゃんに相談しちゃうんだろうなぁ……







「おめでとう!!」






私はそう言ってけいちゃんにギュッと抱きついた。






『ありがとう〜』







「これから考えないといけない事たくさんあるけど、一緒に頑張ろうね!!」








『愛音――――――!!』








そう言って、けいちゃんもギュッてしてきた。






私たちはいろんな事は後回しにして、ただ赤ちゃんの誕生を喜び合った。