太陽は傾いてきてはいたが、うっすら明るい春の夕暮れ 鼻をくすぐる風が心地よい。 けいちゃんと2人、並んで歩く。 クラスが離れていても、 けいちゃんの部活がない日にはこうやって一緒に下校した。 3年間変わらないコト…… 『あのさー、ちょっと話があるんだ』 突然そう切り出したけいちゃんに 「なにぃ?改まって。ハハハ」 昨日ハードな1日を終えたばかりで、これ以上は何も起こらないだろう…… そう信じきっていた私は冗談半分で聞き返した。