『……うわぁ。なんか教室帰るの気まずいなぁ…
今日はこのまま保健室に居座っちゃお』





「うん。そーしなよ!授業終わったらけいちゃんの鞄持ってくるね」





『でも、あんた吉井は………??』






「いいの、いいの!
吉井君もけいちゃんについててあげてって。
返事はまた今度でいいって……」







屋上での事は言えなかった。





『そぉ?なんか悪いね』





「なに言ってるのぉ!当たり前じゃん。」





そう言うと、私たちは顔を見合わせて笑った。





吉井君への返事は決まっていたはずなのに………




先延ばしてもらえた事が嬉しい。




この気持ちは何なんだろう………