(そうじゃないの!私そんなに出来た人間じゃないの…吉井君みたいに……)
自分の不甲斐なさをピンチの時に気付かされる。
けいちゃんの事を胸を張って大親友と呼ぶ割に
何ひとつしてあげれなかった自分。
身動きひとつとれなかった、声もあげれなかった自分。
けいちゃんが無事だと分かってからも、
自分への羞恥の気持ちでいっぱいになっていて
けいちゃんの無事を心から喜んであげれてなかった。
私の心は何でこんなに弱いんだろう……
悔しい、恥ずかしい、汚い、情けない、薄情、
こんな気持ちで埋めつくされた私の心……………
(私こんなじゃなかったのに……どうしちゃったんだろう?)

