『へっ??』 吉井君はポカーンとしている。 「いやっ!?……本当に驚いたよ!安心したらなんか泣けてきちゃって…… ハハハ……」 私はとっさに嘘をついた。 『そりゃそうだ! その気持ちわかるよ!!』 吉井君はそう言って、 サッカー部の仲間がアキレス腱を切った時の話しをしてくれた。 けど私の頭の中は空気穴が空いているみたいに 吉井君の言葉を受け流していた。