『そりゃあ、驚くよなぁ?友達が急に倒れたら…… でも何もなさそうで良かったじゃん?』 目尻が下がってクリックリッの目も瞼もそれに合わせて下がる。 太陽に覆い被さっていた雲が流され、 真上から陽光に照らされた吉井君の顔は眩しくて、 まさしく王子様だった!!! 「でも、違うんだよ……っ」 そう言いかけて私は口をつぐんだ。