『愛音ちゃん大丈夫!? 花戸どーしたの?』 騒ぎを聞きつけてやってきたのであろう吉井君は、必死に状況を把握しようとしている。 そんな吉井君にも“わからない”と首を振る事しかできない私…… 吉井君はひと通り周りを見渡してから 『俺が保健室まで運ぶよ!その方が早い!!! 愛音ちゃんは説明する為についてきて!』 そう言うと、けいちゃんをひょいと肩に担ぎ上げた。 だらりと力のないけいちゃん。 私は真っ白な頭のままでひたすら2人の後を追った。